吉祥寺駅北口から徒歩約5分。ダイヤ街にある老舗和菓子店。1951年創業。
毎日行列ができることで有名な、メンチカツのサトウ吉祥寺店の隣に小さな店舗を構えています。
小さな屋台の団子販売から始まり、現在ではお墨付きの羊羹（厚生大臣賞）と最中（農林大臣名誉賞牌）を販売。それらを目当てに、多くの人が小ざさを訪れます。

うっとりするような舌触りの羊羹（ようかん）

羊羹は1本1100円。長さは約18.5cmでずっしりとした重さを感じます。
甘さ控えめで瑞々しい。舌触り滑らかでありながら適度な歯応えも感じる食感が独特です。
冷蔵庫で保管していると瑞々しさは少し失われますが、歯応えが強くなってきて、これもまた美味しい。

買えたらラッキー。希少な羊羹の購入方法

すぐに売り切れてしまう小ざさの羊羹。とにかく人気なので、ふらっと訪問しても購入できるものではありません。
開店は10時ですが、8時頃から整理券が配布されるので、その整理券を持って10時以降に店舗を再訪問する必要があります。
この整理券を目当てに8時前から多くの人が並んでいます。

1度だけ並ばずに購入できたことがあるのですが、平日の10時開店の5分前に小ざさを訪問したときのこと。
整理券が必要であることも知らなかった僕は、すでにできていた10人ほどの行列に、何も持たずにそのまま列に並んでいました。私の番になると数日前に予約がキャンセルされた羊羹1箱のみが残っているとのことで、奇跡的にそれを購入することができました。賞味期限が約5ヶ月と長いので、数日前のキャンセル分でも問題なく購入できます。

転売目的でさらに希少に

小ざさでは最中は公式サイトからでも購入できますが、羊羹は店舗でしか購入できません。
いろいろと検索していると、ヤフーオークションやメルカリに小ざさの羊羹が出品されていて、定価の約4倍、4000円強の相場で売買されています。
整理券を待っている行列の中には転売目的の人もいるため、小ざさの羊羹を購入することがますます困難になっている状況があります。

もっと生産して欲しいという声は、小ざさにもとっくに届いているでしょう。
ですが、昔ながらの丁寧な製法にこだわっているため（こだわっているから羊羹の味わいが評価されているわけで）、羊羹の包装の中には下記のメッセージが記載された小さな便箋が添えられています。

小ざさ羊羹
和生菓子の究極は羊羹にあるとのことですが、この道に七十年の経験をつまれた西村翁が言われますには、「現在羊羹の名工が少くなり、又、大量生産方式の勃興などで、昔ながらの影がうすれた」とのことです。
最高の料理やコーヒー、その他のものでも、奥には驚くほどの苦心が、原料、技術、用具等に払われて居るそうです。
羊羹に於きましても同様に通り一遍では決して到達されないものがあります。
時代錯誤的に、非能率な小鍋を使用し高価な木炭を使って居ります事からお察しいただけば、原料の厳選、その配合、製法等に、どれだけの苦心をして居りますか御想像いただけると思います。

おかげさまで、国内はもとより、外国までもお持ちいただいておりますことを感謝いたします。
東京吉祥寺　小ざさ

最中（もなか）

写真は最中5個入り。
１つ１つパッケージされていて、小豆3つと白あん2つが入っています。
最中の箱の中にも便箋が入っていて、下記のように書かれています。

「砂糖の甘味をならす、言い方をかえますと、丸い味とすることが和生菓子を創る上の、究極の奥義」
「みずみずしさは、煉りの不足や邪道によってではなく、その時の気候や天候など予測し、細心の注意を払って製造致しております」

最中の皮はしっとりとした口溶けで、餡子は上記の通り。みずみずしく甘すぎず。とても食べやすくて美味しい。

最中は下記の公式サイトからも購入できます。
小ざさ公式サイト →

ざっくばらんな感想・クチコミ

購入日：2024/2/7

kj
通勤途中に小ざさの前を通りかかった妻が、たまたま行列が少ないことを発見して整理券をゲット。羊羹を3本購入することができました。
購入日の前に東京では雪が降っていて寒かったので、並ぶ人が少なかったのでしょう。めちゃくちゃラッキーでした。
それにしても、羊羹をネットで転売している人がいることに驚きです。

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発信者：高橋賢司
Webディレクター／吉祥寺 Kichijoji GO！運営
吉祥寺在住。吉祥寺の飲食店情報を中心に発信。ときどき西荻、三鷹、中央線、全国の美味い店

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