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正一合の店シンスケ(湯島)
SHINSUKE

2022.10.17

湯島駅から徒歩約3分。
公式サイトでは「いまでは珍しくなった瓶ビールと日本酒が主軸のオールド東京スタイル酒場」と記載されています。

江戸時代後期の1805年に升酒屋(酒屋)として創業。
1923年の関東大震災で倒壊後、1924年(大正13年)に酒場「シンスケ」としてオープン。
現在の亭主は4代目で、酒屋から合わせると家業11代目になるお店です。

1Fはカウンター8席、カウンターの奥と後ろにテーブル席もあります。
木材が綺麗に張られ、カウンター向かいの棚には徳利がズラッと並べてあります。
積み重ねてきた歴史が醸し出す重厚な雰囲気です。

 

「正一合の店」とは?

正一合(しょういちごう)とはお酒の量180mlのこと。
昭和初期には「上げ底」と呼ばれ、酒の量をごまかして提供する飲食店が少なくなかった時代に、酒屋7代目で酒場初代になった矢部吾助が「酒屋時代と同じように、まっとうにお酒を量り売るべきだ」と標榜。
「正しく一合を量り売る」ことの決意として、店名に「正一合の店」を冠しています。

 

日本酒は両関

提供する日本酒は秋田湯沢の「両関」。
両関は1874年(明治7年)に創業し、1907年(明治40年)に第一回全国清酒品評会一等賞を受賞。それを機に、シンスケが酒屋の時代から取引があります。

席に着くと、お通しと一緒に空のお猪口がテーブルに置かれます。
これでは両関を飲まないわけにはいかない。
本醸造辛口、純米酒甘口、温度は熱燗、ぬる燗、常温、ちょい冷、氷冷などで提供してくれるので、好みのものを注文しましょう。

ちなみに瓶ビールの注文が入るたびに、カウンター横で「ぽんっ」と栓が抜かれるのですが、この音が店中に響くところも気持ちいい。

 

洗練された料理

あくまで酒を美味しく楽しんで欲しいという矜持から、

「肴は酒よりもでしゃばる「料理」であってはならない」
「とはいえ、美味しいにこしたことはないから、厨房では調理科学を駆使して仕立て、けれど見た目にはそっけなく映るように」

これがシンスケのコンセプト。

とはいっても、盛り付けはシンプルながら綺麗で印象的。
鰯の揚げしんじょの山のような形。
黄色と黒と白が映える京生麩の田楽は、ふわっとしたなんともいえない食感が楽しい1品。
メンチカツの小判のような形。口に入れるとプチっと弾けるような肉塊も感じます。

どれもとても美味しい。お酒が進みます。

 

ADDRESS
東京都文京区湯島3-31-5 YUSHIMA3315ビル1F・2F
3-31-5 Yushima, Bunkyo Ward, Tokyo

TEL (16:00-20:30)
03-3832-0469
+81-3-3832-0469

REGULAR HOLIDAY
日曜日・祝日
SUNDAY・PUBLIC HOLIDAY

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発信者:高橋賢司
Webディレクター/吉祥寺 Kichijoji GO!運営
吉祥寺在住。吉祥寺の飲食店情報を中心に発信。ときどき西荻、三鷹、中央線、全国の美味い店

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