西荻窪駅北口から徒歩約15分。東京女子大学近くにあるポルトガル・ブラジル料理店。
料理、雰囲気共に最高のオススメ店です。
ちなみに「コッポドヂーア」とはポルトガル語で「一日のコップ」という意味。

洗練されたお店

2名掛けのテーブル席が4つ、4名掛けのテーブル席が1つ。全部で12席ほど。ご夫婦2人で営む小さなお店で、ここまで洗練された雰囲気があるのは凄い。

木材の優しい雰囲気の中にドライフラワーが飾られ、カウンター席向かいの壁には蛍光色の大きなアート作品、入口付近にはスタッフの母親が描いた絵画が掛けられています。
お店全体が洗練された雰囲気ですが、どこか優しい印象で居心地がいい。

カウンターの上にもドライフラワー、絵画、小物、小さなランプなどが飾られています。

入口付近のテーブル席。

美味しくて綺麗な料理

日本人にはあまり馴染みのないポルトガル・ブラジル料理ですが、コッポドヂーアが提供する料理はとても美味しい。
さらに盛り付けも出色の美しさ。

ローストビーツとスモークサーモン、サワークリームのサラダ1180円。
お肉のローストビーフではなく、根菜のビーツをローストしたものなのでお間違いなく。
キューブ型にカットされた深紅のビーツがとても綺麗。サクッとした食感が気持ち良く、ときどき感じる塩味の刺激がいい。この塩はポルトガルの天日塩。
そして滑らかな舌触りのスモークサーモンと、ねっとりしたサワークリーム。様々な食感も楽しい1品。
前菜で、これだけ美味しくて綺麗な料理が出てきます。

干し鱈のコロッケ2個600円。
揚げたて熱々。楕円形が可愛らしい。
コロッケと記載があるのでジャガイモ中心の味わいをイメージしますが、ふわっとした鱈の身と風味もしっかり感じます。
干し鱈は、じっくり時間をかけて水戻ししたものを使用しているそう。

自家製いわしのオイル漬けカンパーニュのせ1080円。
大きな鯖は肉厚でジューシー。ポルトガルのオリーブオイルで柔らかく仕上げてあります。
カンパーニュは絶妙な焼き加減。硬すぎず柔らかすぎず。サクサクで香ばしい。

蛸（たこ）のラガレイロ。ハーフサイズ2280円。
極太の蛸は数種類のスパイス、ハーブなどをオリーブオイルで味を染み込ませてから柔らかく調理しているそう。
これだけ太いのに柔らかくて気持ちいい弾力もあり。噛むごとに旨みが染み出してきます。

またジャガイモも美味しい。簡単に崩れるほど柔らかく茹でてあり、バラバラに崩してオリーブオイルと絡めて食べるのがオススメ。

ちなみにコッポドヂーアで使用しているオリーブオイルはCARMで、ポルトガルのドウロ渓谷で生産されているもの。
国内外のオリーブオイルコンテストで評価されている高級品で、香りと風味がとてもいい。

フェイジョアーダ。ハーフサイズ1780円。
黒豆と牛肉、ソーセージの煮込みブラジル風。これは好みが分かれそう。
塩味をしっかり効かせていて、そのまま食べるとかなりしょっぱいと感じる仕上がり。添えられているピクルスを混ぜて食べるように勧められるのですが、混ぜると丁度良い味わいになるのが不思議で面白い。

レモンタルト700円。
レモンの香りが超芳醇。爽やかな酸味も気持ちいい。のせてあるクリームはふわふわで甘さ控えめ。

ブラジルプリン500円。
コンデンスミルクを使った固めのプリン。食べ応えあります。

こだわりのワイン

ワインのラインナップにもこだわりがあり、メニューには手書きでびっしり説明が書かれています。
珍しかったのが赤白混植混醸T.O.M.（トラズ・オス・モンテス）。ワインに赤白混植があるなんて初めて知りました。
ラベルも角度によっては何も書かれていないように見える異色デザイン。

コッポドヂーアはご夫婦で切り盛りされているのですが、お2人共に温和な雰囲気で、とても丁寧に接してくれるところも二重丸。
いいお店です。

ざっくばらんな感想・クチコミ

訪問日：2024/10/11

kj
・料理/盛り付け/器　★★★★★
料理5品、デザート2品食べましたが、全て美味しかった。盛り付けまでとても綺麗で、崩すのがもったいないほど。
隣の席の人が食べていた蛸ごはんも最高に美味しそう。次回は必ず注文します。

・接客/雰囲気　★★★★★
「オシャレ」なんて表現を超えて、洗練された雰囲気。ギャラリーのような印象もあります。自分の部屋の内装の参考にしたいことがいくつもあって、料理を食べながらキョロキョロしてました。
ご主人、奥様も本当に丁寧で優しい。最高です。

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発信者：高橋賢司
Webディレクター／吉祥寺 Kichijoji GO！運営
吉祥寺在住。吉祥寺の飲食店情報を中心に発信。ときどき西荻、三鷹、中央線、全国の美味い店

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