2023.11.10
神田駅、新日本橋駅、三越前駅から徒歩約5分。
1869年(明治2年)創業の老舗蕎麦処。木鉢会所属店。
日本橋の路地裏にあり、店構えは洗練された和の雰囲気。
店内はテーブル席と小上がり席、宴会もできる2Fエリアもあります。
小上がり席は掘り炬燵ではありません。
天ざる・天もりそば発祥の店
今では定番になっている、つけ麺スタイルの冷たい蕎麦と天ぷらの組み合わせ。このセットは室町砂場から広がっていったのだとか。
ただ注意しておきたいのは、室町砂場の天ざる・天もりは、かき揚げ天ぷらと三つ葉が入った温かい汁に、冷たい蕎麦を付けて食べるスタイルであること。天ぷら盛り合わせ+ざる・もり蕎麦ではありません。
公式サイトによると、このメニューは戦後、室町砂場3代目兄弟のときに、天ぷらそばを夏でも美味しく食べやすく提供できるようにとの思いから生まれたそうです。
更科、二八蕎麦を楽しめる
室町砂場では2種類の蕎麦を楽しめます。
蕎麦の芯の部分だけを挽いた更科粉を玉子でつないだ「ざる」(更科蕎麦)。
色が白くて滑らかな舌触り。ほのかな甘みもして優しい印象です。
挽きぐるみ粉などの蕎麦粉を二八の割合でつないだ「もり」。
更科蕎麦と比較すると色が濃く、蕎麦の風味も豊かです。
どちらも長めに仕上げてあるので、勢いよくズズッと吸って喉越しも楽しみましょう。
つけ汁は濃い味付けなので少しだけ付けて食べると、蕎麦の風味をしっかり感じることができます。
1品料理も充実
いわゆる蕎麦前に楽しむ1品料理も充実しています。
春夏秋冬の季節ごとに提供されるメニューや、おつまみ、酢の物、野菜、焼き物、揚げ物、蒸し物、蕎麦がきなどがあります。
焼き鳥(たれ)は、その香ばしさに驚き。限界までタレに火を入れて焦げる寸前で止めたような香ばしさ。
レバーまで入っているところも珍しい。
玉子焼はだし巻き玉子。
熱々のお出汁が口の中でジュワッと広がります。
甘味まで楽しんで大満足
自家製のこし餡を使用した甘味メニューもあり。
おしるこ。
甘くてねっとりした餡子がたっぷり入っていて、弾力の良いお餅も堪能できます。
器に深さがあるので冷めにくくく、最後まであったかい。
そばぜんざい。
更科蕎麦に熱々のこし餡がかけてあります。
蕎麦と餡子の組み合わせで食べる機会が少ないので、思わず注文。
汁なしの蕎麦に粘度の高い餡子がかかっているので、少しパサっとした印象あり。
おしるこのほうが美味しい。
「いらっしゃぁい〜〜」の掛け声
フロアを仕切る女性スタッフはテキパキしていて気持ち良く接してくれます。
特徴的なのは入店時の掛け声。「いらっしゃぁい〜〜」と語尾を長く伸ばして迎えてくれます。
室町砂場独特のスタイルです。
戦前のお品書き
店舗の入口付近の壁には戦前のお品書きが掲載されています。
ズームしたものがこちら。
歴史を感じるのが金額の表記。「金五拾錢」などで記載されています。
メニュー名は現代の人が見ても大体理解できるでしょう。
「砂場」の由来
室町砂場以外にも「砂場」という蕎麦処を見かけたことがありますよね?
この砂場の由来がメニューに記載されています。
砂場というそば屋の屋号の由来は、大阪発祥と言われております。
大阪城築城・修復などの資材置き場としての砂場の近くに繁盛していた麺屋が俗称として呼ばれたものが次第に屋号となったそうでごさいます。
後にのれん分けなどで江戸に伝わり、江戸の地で蕎麦文化の広がりと共に広がりました。
当店もそんな江戸に広まった古いいくつかの系統のうちの一つより、独立し、明治2年より、ここ日本橋にて営業を始め、創業の年としております。
室町砂場は日本橋と赤坂の2店舗のみでございます。
当店からののれん分けはございません。
関連リンク
> 室町砂場公式サイト
> 木鉢会の蕎麦(そば)処
ADDRESS
東京都中央区日本橋室町4-1-13
4-1-13 Nihonbashi Muromachi, Chuo Ward, Tokyo
TEL (11:30-21:00/SATURDAY:11:30-16:00)
03-3241-4038
+81-3-3241-4038
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発信者:高橋賢司
Webディレクター/吉祥寺 Kichijoji GO!運営
吉祥寺在住。吉祥寺の飲食店情報を中心に発信。ときどき西荻、三鷹、中央線、全国の美味い店
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