2023.12.22
三鷹駅南口からすぐ。
コラルビル4Fにある老舗蕎麦処。1930年(昭和5年)オープン。
現在は3代目の岩崎守利さんが暖簾を守っています。
コラルビル4Fに続くエスカレーターの吹き抜けが物凄い解放感。
掲載されている巨大な絵画は宗教のような神秘的な印象もあって、独特な雰囲気に包まれています。
店内は照明を控えたシックな大人の雰囲気。
1人でも利用しやすいカウンター席、テーブル席、個室もあります。
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※料理の内容や価格は変更になる場合があります。参考としてご覧ください。
柏やの蕎麦
柏やは北海道産の蕎麦粉を使用していて、二八蕎麦、田舎蕎麦を提供。どちらも蕎麦粉8割を使用しています。
二八蕎麦はスタンダードな味わいで食べやすい。持ち上げるとほろほろと解けていきます。
田舎蕎麦は太くて食べ応えあり。蕎麦の香りも強く感じることができます。
物凄いメニューの数
それにしてもメニューの品数が多くて驚きます。
蕎麦はもちろん、うどん、丼もの、ロースカツ、うな重などの各種うなぎ料理、豚しゃぶ鍋、豆腐料理などがあります。
蕎麦前のつもりでいろいろと注文してしまうと、蕎麦を食べるお腹の残りがなくなってしまいます。
写真はお造り3点盛り。
鴨100%ハンバーグ(単品)。
蕎麦処で鴨焼きは定番ですが、鴨ハンバーグは珍しい。しかもこのビッグサイズ。弾力強めで食べ応えあり。
ししとうやかぼちゃなどの野菜も入っていて、鉄板の上だけ見たら洋食店に来てハンバーグを注文したような雰囲気。
天然バナナ海老の特海老天せいろ。
「天然バナナ海老」が馴染みがなくて珍しい。メニューには、
「沖で取れたバナナ海老を船内で急速冷凍。高級天ぷら店からも引き合い多数の高級食材」
と記載されています。
天然バナナ海老の大きな海老天が2つ。意外なことにサクサクというよりも、どちらかといえばフワッとした口当たりです。
柏やの歴史
お店の外観には、柏やの歴史が写真付きで何枚も掲載されています。
三鷹に住んでいた太宰治と柏やの関係などもあり、とても興味深い。
以下、全文引用したものです。
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太宰にまつわる挿話
初代女将と山崎富栄さんの仲
柏やにも作家太宰治にまつわるエピソードがあります。太宰は昭和14年(1939年)から39歳で亡くなる昭和23年(1948年)6月まで三鷹に住み、作品にも三鷹駅周辺がたびたび登場します。
そんな太宰とともに入水した女性、山崎富栄さんが勤めていたのは柏屋の隣にあった「ミタカ美粧院」でした。
富栄さんが柏屋の女将、つまり私の祖母みつにお金の工面に来たこともある、と母から聞きましたが、それだけ親しい間柄だったのでしょう。
私はおばあちゃん子で、明治の女ならではの根性と面倒見の良さを併せ持つ祖母が大好きでした。そして富栄さんも10歳ほど年上の祖母を頼りにしていたのではないでしょうか。そういう間柄なら、きっと太宰と一緒に柏屋で食事をしただろう、と想像は膨らみます。
太宰と富栄さんの事件当時、母は18歳。三鷹駅前で電話を置いていたのは柏屋だけで、現場取材した新聞記者が新聞社との連絡のために店の電話をひっきりなしに使うので困った、と言っていたのを覚えています。
ADDRESS
東京都三鷹市下連雀3-35-1 コラルビル4F
3-35-1 4F Shimorenjaku, Mitaka-Shi, Tokyo
TEL (11:00-22:30)
0422-48-2349
+81-422-48-2349
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発信者:高橋賢司
Webディレクター/吉祥寺 Kichijoji GO!運営
吉祥寺在住。吉祥寺の飲食店情報を中心に発信。ときどき西荻、三鷹、中央線、全国の美味い店
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